【ゴッパチ】公認会計士試験5月短答から8月論文合格する秘訣
会計士試験の短期合格の秘訣と称して書いたエントリーが思ったよりもアクセスいただいているようなので、受験してからもう5年以上経過していますが、もう少し有益な情報をお伝えできればと思いまた筆をしたためることにしました。
前回お伝えしたのはこちら。
短期合格できたのが実力なのかはたまた運が良かっただけなのか、それは神のみぞ知るところではありますが、受験生の役に立つ情報をお伝えできたらと思って書いたエントリーなので、もし誰かの役に立っているのならブログ冥利につきます。
なんでこんなことを書き始めたのかと言えば。
最近Twitterを見ていたら、5月短答から同じ年の8月論文で合格することを「ゴッパチ」と言うことを知りました。
初耳!と思いながらも、そういえば自分も「ゴッパチ」だったなと思ったわけです。
しかも世間ではゴッパチは結構難易度が高い、という認識のようです。
ならば!と、今度はゴッパチ合格を実現するための秘訣をお伝えしようかと思った次第です。
※今と当時では試験の内容や環境も大きく変わっていると聞いています。また、この情報に限らず、会計士になる者として常に情報の真偽を見定めつつ、自分に有益になる情報を取捨選択するよう心がけてもらえればと思います。
5月短答から8月論文を一発で合格するために
というわけで、「公認会計士試験の短期合格の秘訣」の第2弾となります。
私が実体験をもとに考える、公認会計士試験において5月短答から8月論文を一発で合格する(ゴッパチ)ために、必要なことはただ一つ。
12月短答に落ちても受かったつもりで8月論文に照準を合わせて勉強すること
これだけです。
私は12月短答は不合格でしたが、絶対に5月短答をパスして論文を受けるつもりで勉強していました。
5月短答が終わるまでは経営学に割く時間は限定的でしたが、租税法は上級生や12月合格組とほとんど変わらないレベルで勉強してました。
もちろんその他の科目も論文を見据えた勉強をしてました。
ありがちなミスとして以下のようなことがあると思います。
ありがちなミス
短答試験にだけフォーカスした勉強をする
監査論や会社法、会計学の理論などが特に当てはまりますが、選択肢の容易されたマークシート方式だけを見据えた勉強では論文試験には立ち向かえないと思います。
なぜなら論文式では自分で答えを考えて記述していかなければならないからです。
にもかかわらず、なぜそんな勉強法になってしまうかと言えば、そこには誤った認識があるからだと思います。
本質を見失っていると言ってもいいでしょう。
それは短答と論文の勉強法が違うという誤解です。
上述したように選択肢がある短答用の勉強だけでは論文対策としては不十分です。
ですが大が小を兼ねるように、論文の勉強は確実に短答にも生きてきます。
まずは正しい認識を持つことが大切だと思います。
あるいは、
短答は運でなんとかなる、や、短答は運が悪いと落ちる
と思っていませんか?
マークシート方式だからそう思うのかもしれませんが、決してそんなことはありません。
前回のエントリーでも書きましたが、本質を理解するように勉強をしていくことを目指していけば、運に頼ることなく実力だけで短答はしっかり突破できます。
実力で短答を突破できなければ論文などもってのほかです。
しっかり実力を身に着け、5月短答を突破しましょう。
5月短答が終わるまで租税法や経営学を勉強しない
短答に合格することが最終目標であるなら、租税法の勉強をしなくても構わないと思います。
ですが、誰もが論文合格を目指しているはずです。
短答に受かるかどうかもわからないから、とりあえず短答に専念する、という考え方があるようですが、それではゴッパチは難しいと思います。
そこからの残り3ヶ月で、上級生や12月合格組との差を埋めるのはなかなか厳しいのが現実です。
8月の論文式に不合格となれば、その次の12月短答式で合格するのと大した違いはないはずです(結局翌年の論文式を受けることになるので)。
もちろん、5月短答だけに照準を絞って合格し、そこから租税法や経営学を勉強し始め、8月論文にも合格する人はいないわけではないようです。
ですが、そんなギャンブルみたいなことをして8月論文に不合格となれば、確実に租税法も経営学も勉強しておけばよかったと後悔すると思います。
年1回のチャンスをギャンブル感覚で臨むのはリスクが高すぎます。
私のケースでは
繰り返しになりますが、私は12月短答は不合格でしたが絶対に8月論文を受験するつもりで勉強を進めていました。
5月の短答も受けて、その後の8月も論文を見越した勉強を考えると、その想像を絶するボリュームに心が折れそうになるのもわかります。
ですが、ゴッパチにもメリットはあります。
12月短答合格組や上級生は論文中心、特に理論に重点を置きがちになります。
だからこそ、計算力で出し抜きましょう。
論文は短答に比べて理論の理解力を問われる割合が増えるのは間違いありませんが、理論は大きな差が付きづらいのもまた事実です。
一方、計算は得意不得意が顕著に出るので、試験結果を大きく左右します。
5月短答の計算力を見せつけてやりましょう!
最後に
と、まぁ偉そうにならないように細心の注意を払いながら書いてきたつもりですが、偉そうに感じせてしまっていたらすみません。
ここで書いたことはみんな頭ではわかっていることだと思うのですが、意外と人は合理的には動けないものだったりすると思います。
だからこそ、実際の私の体験談を知ってもらい、生かしてもらえればいいなと思って書きました。
公認会計士試験に限ったことではなく、あらゆるところで周囲に左右されずに自分で考え合理的に行動することは非常に大事だと思います。
そういった人間力も高めつつ、試験突破にまい進していきましょう。
※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。