【Excel】値貼り付けの注意点
これを知らずに値貼り付けを使用するのは危険
経理業務をしているとエクセルで「値貼り付け」を使うことがある人、かなり多いのではないでしょうか?
vlookup関数なんかを使用した後に、算出された数値を確定するために「値貼り付け」を使うことは多いと思います。
今日の本題は、値貼り付けを使用するときの注意点です。
値貼り付けを使う時の注意点はただ1つ。
フィルタをかけた状態で使わない
フィルタをかけた状態で使わないということ!これだけです。でもこれを知らずに使っているときっといつか痛い目にあいます。頭の片隅に置いておいてください。
なぜ、値貼り付け時になぜフィルタをかけてはいけないか。
それは、フィルタをかけて表示されているセルとセルの間のセルにまで値貼り付けされてしまうからなんです。
実際に画面を見ていただくとよりご理解頂けるかと思います。
まず以下の表をご覧ください。
この状態でスーパーの列で空欄になっているセルをコピペを使用して埋めたいと思います。
メロンは900が記入済みなので、メロン以外の項目だけを表示するため、スーパーの列フィルタで900のチェックを外します。
それが以下の表になります。スーパーの列は空欄だけになりました。フィルタが掛かっているので、メロンの900は表示されていませんが、トマトとごぼうの間に隠れています。
[voice icon=”https://yano-cpa.com/wp-content/uploads/2019/06/megane_3d_blue_red_man.png” name=”意識高い系” type=”r fb”]↑スーパーの列でフィルタをかけたため、メロンが非表示[/voice]
ここで、スーパーのメロン以外の金額がすべて350円と仮定して、八百屋の350のセルをコピーして貼り付けます。
この時、値貼り付けを行ってはいけません!
以下、間違った事例として値貼り付けをしてみました。
[voice icon=”https://yano-cpa.com/wp-content/uploads/2019/06/megane_3d_blue_red_man.png” name=”意識高い系” type=”r fb”]↑右クリックして値貼り付けを選択(123と書かてれいるのが値貼り付け)[/voice]
すると、フィルタを解除した時に以下の図になります。
[voice icon=”https://yano-cpa.com/wp-content/uploads/2019/06/megane_3d_blue_red_man.png” name=”意識高い系” type=”r fb”]↑メロンが900円から350円に代わってしまった
[/voice]
ご理解頂けたでしょうか?せっかくフィルタして空欄だけを埋めるつもりが、フィルタに隠れていたメロンの900円までもが350円に変更されてしまっています。
膨大なデータを編集・加工している時に、これを知らずに行ってしまうとかなり手痛いミスになってしまいます。無駄な時間を使わないためにも、こういった知識を積み重ねていきましょう。
※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。