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「排出量取引制度に係る会計上の取り扱い」がASBJの新規テーマか
経営財務No.3714に第54回企業会計基準諮問会議において「排出量取引制度に係る会計上の取り扱い」をASBJの新規テーマにするように経産省から提言がなされた旨の記事が掲載されています。
ISSBやSSBJのサステナビリティ開示基準が公表されたこともあり、当該テーマは今後ますます注目を浴びるトピックとなることが想定されます。

SSBJ サステナビリティ開示基準SSBJ サステナビリティ開示基準
サステナビリティ開示基準
2023年6月にISSB(国際サステナビリティ基準審議会)が2つのIF...
ちなみに、排出量取引の会計処理については、「排出量取引の会計処理に関する当面の取扱い 」として実務対応報告第15号にて既に公表されています。最初に公表されたのは2004年と、21年も前のことです。
実務対応報告第15号「排出量取引の会計処理に関する当面の取扱い」一部抜粋



今回、経産省から想定される論点として下記が示されているようです。
- 排出枠の所得に係る会計処理(資産の認識および測定)
- 排出枠償却時点で、排出実績と等量の排出枠を保有する義務に係る会計処理(負債の認識および測定や引当金の計上)
- 開示要求事項
なお、今年(2025年)の5月に、2026年度から一定規模以上(※)の二酸化炭素の排出を行う事業者を対象に排出量取引制度への参加を義務化することを定めた改正GX推進法が成立しています。※CO2排出が年10万トン以上の企業
※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。
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