【Excel】経理が覚えておきたいエクセルショートカットキー
ショートカットーキーシリーズ第2弾。
前回はWindowsのショートカットキー情報をお伝えしましたが、今回はExcelのショートカットキーをお伝えしたいと思います。
windowsショートカットキーと重複するものもありますが、Excel版はExcel版として基本的なものも含めて記載します。
【Ctrl+C/V】コピー&ペースト(貼り付け)
・Ctrl + C → コピー
・Ctrl + V → ペースト(貼り付け)
【Ctrl+X/V】切り取り&貼り付け
・Ctrl + X → 切り取り
・Ctrl + V → ペースト(貼り付け)
【Ctrl+S】上書き保存
・Ctrl + S
コピー&ペーストに双璧を成すのが、この上書き保存のショートカット「Ctrl+S」です。
エクセル作業で陥りがちな、保存するのを忘れてデータを閉じてしまった場合や、保存していないのに突然ソフトが落ちてしまうような場合の備えになります。
これは手クセとして、作業している間は無意識に何度も押すくらい、体に染み込ませたいショートカットです。
【Ctrl+D】上のセルをコピー
・Ctrl + D
この場合にC7のセルで「Ctrl+D」を押すと、
C7セルにC6セルと同じ文字列が入ります。
使い慣れると当たり前に使えるようになりますが、それまでは「Down」の頭文字「D」で「Ctrl+D」と覚えましょう。
応用として、コピーしたいセルを頂点として複数のセルを選択し、「Ctrl+D」ですべてのセルに一気にコピーすることも可能です。
【補足】「Ctrl+D」の応用
「Ctrl+D」を応用すると、このような使い方もできます。
コピーしたい文字列を頂点に、下記のように複数のセルをドラッグします。
この状態で「Ctrl+D」を押下
すると、すべてのセルにB3セルの文字列が入ります
これと似たようなのが、続いてのショートカットです。
【Ctrl+R】左のセルをコピー
・Ctrl + R
というのもあります。一つ左のセルをコピーしてくれるショートカットです。こちらも知っておくに越したことはないですが、使用頻度としては「Ctrl+D」の方が圧倒的に多いと思います。
こちらも使い慣れると当たり前に使えるようになりますが、それまでは「Right」の頭文字「R」で「Ctrl+R」と覚えましょう。
【Ctrl+A】すべてを選択
・Ctrl + A
とあるシートをすべてコピーして別のシートに貼り付けたい時などに使用するのがこの「Ctrl+A」のショートカットです。
基本的に一度「Ctrl+A」を押すと、シートのすべてを選択してくれますが、例外的に以下のような場合もあります。
【補足】「Ctrl+A」の応用
以下のような表がある場合、表の内側にアクティブセルを移動し(下記の場合、F21のセル)、ここで「Ctrl+A」を押します。
すると、下記のように表全体を選択してくれます。
この状態でさらに「Ctrl+A」を押すと、
以下の図のようにシート全体を選択してくれます。
【Ctrl+F】検索
・Ctrl + F
続いてのショートカットキーは「Ctrl+F」です。
これを押すと以下の画面が表示されます。
エクセルデータの中で、特定の数値や文字を探したい時に使用します。
【Ctrl+H】置換
なお、置換の方をショートカットで呼び出す場合は「Ctrl+H」になります。
・Ctrl + H
【Ctrl+1】セルの書式設定
・Ctrl + 1
セルの書式設定を変更する場合、セルにカーソルを合わせて右クリックしますが、これにく代わるのが「Ctrl+1」です。
セルの書式設定を変更するのにショーカットキーを使わない場合、該当のセルの上で右クリックして上記のメニューを表示し、「セルの書式設定(F)…」を選択する必要があります(下図参照)。
しかし、アクティブセルで「Ctrl+1」を押すと、下記の画面に一発でたどり着くことが可能となります。
【補足】アクティブセルとは
ちなみにアクティブセルとは緑で囲われたセルのことで、下図で言えばB2のセルのことを言います。
【F2】セルを編集状態にする(≒ダブルクリック)
・F2
セルを編集状態にするために行うダブルクリックに代わるショートカットが「F2」です。
入力されている文字列を削除せずに、一部を修正したい場合等に使用します。
特に関数を使用した時に、一部誤りがあって修正したい時に使われることが多いです。
この状態で「F2」を押すと
ダブルクリックした時と同じ状態になります。
このように、マウスに切り替えることなく、キーボードだけで作業を完結することができます。
【Crtl+矢印キー】セルの移動
・Crtl + 矢印キー(↑or↓or←or→)
セルの端から端までアクティブセルを移動したい時に使用するのが「Crtl+矢印キー(↑or↓or←or→)」です。
シート内で大きくアクティブセルを動かしたい時に、いちいちマウスに持ち替えてスクロールバーを操作するよりも、楽に移動できるのがこちらのショートカットです。
文字列が入力されているセルにぶつかるとそこでストップしたり、あるいは、その逆もあるので、工夫次第で色々と活用できます。
【Ctrl+PgUp/PgDn】シートの移動
・Ctrl + PgUp(PageUp) or PgDn(PageDown)
経理で管理するエクセルデータはシートが多岐にわたることが少なくないと思います(下図参照)。
ここでシートを変更(移動)する時、ショートカットキーを使用しない場合にはマウスで該当のシート名をクリックする必要が生じます。
しかしシート変更(移動)のショートカットキー「Ctrl + PgUp or PgDn」を使用することで、マウスに持ち替えることなくシート間を移動することができます。
※キーボードの仕様によって、「PageUp」や「PageDn」専用のキーがなく、ファンクション機能として設計されているものもあり、その場合には「Fn」も押す必要があります。
・Fn + Ctrl + PgUp or PgDn
個人的に、PgUp(PageUp) or PgDn(PageDown)は多様するキーなので、ファンクション機能としてではなく、標準設計されているPCがオススメです。
ノートパソコンだと以外と標準設計されているものが少ないのですが、LenovoのThink PadシリーズはPgUp or PgDnのキーがついているものが多いのでオススメです。
【Ctrl+N】新規のブックを作成する
・Ctrl + N
新規のブックを作成する際に必ず使用します。
個人的にはこちらも頻度が高く、非常に利便性が高いです。
このショートカットの覚え方は新規を意味する「New」の頭文字「N」で「Ctrl+N」と覚えましょう。
【Alt+F4/Ctrl+W】エクセルを閉じる
・Alt + F4
・Ctrl + W
windowsのショートカットでも紹介しましたが、エクセルを閉じる時にいちいちマウスを持つ必要がなくなります。エクセルに限らずたいていのフォルダやソフトに使えるので覚えておくと便利です。
なお、「Alt + F4」と「Ctrl + w」は厳密には異なる機能で、以下の違いがあります。
・「Alt + F4」・・・エクセルそのものを閉じる
・「Ctrl + W」・・・開いているブックを閉じる
「Alt + F4」についてはエクセルに限らず、windowsに共通するショートカットキーですので、覚えておくと便利です。
【まとめ】覚えておきたいショートカット一覧
ショートカットキー | 詳細 |
【Ctrl+C/V】 | コピー&ペースト(貼り付け) |
【Ctrl+X/V】 | 切り取り&貼り付け |
【Ctrl+S】 | 上書き保存 |
【Ctrl+D】 | 上のセルをコピー |
【Ctrl+R】 | 左のセルをコピー |
【Ctrl+A】 | すべてを選択 |
【Ctrl+F】 | 検索 |
【Ctrl+1】 | セルの書式設定 |
【F2】 | セルを編集状態にする(≒ダブルクリック) |
【Crtl+矢印キー】 | セルの移動 |
【Ctrl+PgUp/PgDn】 | シートの移動 |
【Ctrl+N】 | 新規のブックを作成する |
【Alt+F4/Ctrl+W】 | エクセルを閉じる |
※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。