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日本証券アナリスト協会、KAMの好事例集を公表
証券アナリストに役立つ監査上の主要な検討事項の好事例集
週刊経営財務のNo.3543に記事がありましたが、日本証券アナリスト協会が2022年2月2日にKAM(監査上の主要な検討事項)の好事例集を公表しました。リンクはこちら。
精読したわけではありませんが、確かにここまでしっかり書いてくれるのか、という記載が目立ちます。
例えば、RIZAPグループ株式会社(太陽有限責任監査法人)ではこのような記載があります。
繰延税金資産の回収可能性についての記載ですが、KAM導入前では外部の人間が絶対に入手することのできなかったであろうレベルの情報が盛り込まれています。
証券アナリストにとってKAMの利用価値
ちなみに、当該資料において、日本証券アナリスト協会は証券アナリストにとってKAMの利用価値は大きく3つあるとしており、以下を記載しています。
①監査の品質について一定の判断材料が得られること。
②会社のリスクをより良く理解できること。
③会計上の見積り等について、証券アナリストとは別の観点から監査人がチェックすることにより、重要な参考意見になること。
②と③は当然のことながら、①は監査する側にとっても大きな意味を持つものと思われます。監査法人の外部がこういった視点を持っていることを示すことで、監査人には緊張感が生まれますし、十把一絡げではなくメリハリのきいた監査が期待できます。
監査に携わる人間であれば一読して損はなさそうです。
※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。
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