会計のこと

理化学研究所「AI等のテクノロジーの進化が公認会計士業務に及ぼす影響」

理化学研究所「AI等のテクノロジーの進化が公認会計士業務に及ぼす影響」

「AI等のテクノロジーの進化が公認会計士業務に及ぼす影響」

理化学研究所が日本公認会計士協会と協力して行った研究の結果として、「AI等のテクノロジーの進化が公認会計士業務に及ぼす影響」が公表されました。

「AI等のテクノロジーの進化が公認会計士業務に及ぼす影響」

詳細な内容は是非、上記リンクから当たって欲しいところですが、上記HPにまとめられた結果として以下が掲載されています。

本研究を実施した結果、以下の結果が得られました。

1.AI等への代替可能性を評価した結果、平均して主査の業務については10年後に34.7%、30年後に45.6%が、補助者の業務については、10年後に50.5%、30年後に60.6%がAIに代替されると予測された。
2.AI等への代替可能性が高いと評価された業務要素については、人事評価において重要性が高くないとされる傾向があるなど、一定の相関関係が見られた。
3.各業務要素のAI等への代替可能性、労働時間、報酬等の情報を用いて定量的に生産性向上額を測定した結果、主査業務については10年後に32.0%,30年後に42.5%,補助者業務については10年後に48.4%,30年後に58.0%が,AIに代替されることで生産性が向上する可能性があると評価された。

 

いつだったか、AIによって10年後に無くなる仕事に会計士、という文言が掲載され話題になりましたが、あれからもう10年近く経ったような気もします。

この研究では、10年後に主査業務の32%がAIに代替されるとのことですが、感覚的にはそれでようやく主査が主査たる役割を果たせるような気がします。この業界においては、AIによって仕事がなくなる、と心配するよりもどんどんAIによって代替されるべき業務が多いと思われます。

この10年間、公認会計士業界では風当りが強くなることばかりが続いてきましたが、向こう10年間は業界全体が上向く時代になって欲しいと思います。そして、転換期は間違いなく来ていますから、ここでの舵取りは非常に重要になりそうです。



※なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であり、いずれの団体等の見解を代表するものではありません。 



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